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2007.05.14

世界で一番バカな旅人

 「フルーツバスケット」の挿話「世界で一番バカな旅人」ありぞーさんのブログより

 私はこの話を知りませんし、アニメも漫画も見た事はありません。ありぞーさんが紹介してくれてるの事以外では、主題歌を知ってるだけです。岡崎律子さんのアルバム「for RITZ」に納められてる一曲がそうだと後で知りました。

 アニメの中での挿話だと言うことを考えないとこの童話の本質を問えないと思う。話の中で語り手と聞き手が決まってて作者は語らせることでこの後のストーリーを膨らませたかったんでしょうね?

 童話を読んだだけの印象は、作者の自己嫌悪とそれと相反する、抑えることが出来ない自己愛を感じます。旅人の自分を粗末にしてるとしか思えない行動と、「バカ」と書かれた紙切れを贈り物と思えるのは相手の真意なんか関係ないと思ってるってことで、終始自己完結してます。そしてそれを「愛おしい」と言わせてます。
 相手のことを考えない優しさや思い遣りなんて、自己満足以外のなにものでないよ。相手や自分と向き合うのを恐れてるだけ。

 でもアニメの中で旅人のような”バカ”な主人公に童話を聞かせた人が、「間違ってるけど、そんなあなたが愛おしい。」「それでも自分はあなたを愛してます。側に居るよ。」と暗に伝えたかったのであればわかるような気がします。(主題歌を聴いての想像です。これは一回ちゃんと見ないとダメかな? 笑)

 似たような寓話は他にもいくつかあります。例えば「にじいろのさかな」。ちよっとニュアンスは違いますが、自分の宝物を他者に分け与える話で、評価は賛否両論があります。ちなみに絵の美しさとストーリーをありのまま肯定的にとらえて姪にプレゼントしました。

 子供の頃に出会った絵本で題名は忘れましたが、人に釣られて焼き魚にまでなったサンマが海に帰りたい一心で、我が身を引き換えにして動物達に運んで貰う話を読んだことがあります。最後は骨にだけになったサンマの姿に哀れを感じながらも、潔さみたいなものを感じました。

 自分の大切な物が何かわかるとその他ことはどうでも良よくなる。でも実際の生活では”究極の選択”的なことはなかなか出来ないものです。あっちとこっち、バランスを取って生きて行くしかありません。当時の私は目標のために余計な物をそぎ落とすシンプルな考え方に憧れて、しかし夢を見るとそれだけつらい思いもしなければいけないんだなと漠然と思っていました。

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Comments

原作ではですね。
親兄弟も無く、バイトで生活費などをまかなう女子高生の主人公さんがですね、バレンタインチョコを配るわけです。お世話になったみんな、男も女も、友達みんなに。
で、結果、修学旅行の積み立ての支払いが遅れちゃうわけです。
それを知った彼女の友達達が、「あいつはバカだ!」と怒ってみたり、「何故気づかなかったんだ…」とちょっと落ち込んでみたりするのです。
で、童話が登場するのです。
バカだけど、でも、愛しいじゃない?
そんな使われ方だったと思います。この童話。

にじいろのさかな、見てみました。
この、読後感の爽やかさの違いは何でしょう。
絵本も読んでみたくなりました。

ついでに。
目標のために全てを投げ打ちたいと思いつつ、結局のんべんだらりと生きている私ですが、なんちゅうか、全てを投げ打つのにも体力がいるというか、投げ打つために必要な対価が更にある気がします。
そして、全てを投げ打ってゴールなら、どれだけ幸せか!
実際のところ、マラソンにおいて目の覚めるスパートをする人間は、単にペース配分がヘタっぴいで、余力を残しすぎているだけか、スタートダッシュでトップに立って「一瞬でも輝いたさ!」とゆっちゃう人間なのかもなんて思います(笑)
投げ打たないで、夢もしぶとくあきらめない。そんな大人は、おっかないけどカッコイイなんて思ったりします。

Posted by: ありぞ | 2007.05.15 at 00:03

 うわ〜、読み損ないました。最後の魔物に目玉をあげてしまった旅人は「バカと書いた紙切れ」を読めないじゃん。失礼しました。

 でも基本的な感想はあんまり変わらないな〜。本当の意味で相手のことを考えてない印象はそのままです。ありぞさんの仰る通りで、不当な対価は相手に対してかえって失礼、某アニメではないけど等価交換の法則はあると思います。(笑)

 語り手と聞き手の立ち位置にイマイチ自信がなかったけど、だいたい思った通りでした。(笑)挿話がドギツイ内容だから語り手は男だろうと、で、こう言う”優しさ”の示し方は女性特有ですから聞き手は女性だと思ってました。どっちにしても原作者が女性で一人なんだから、どっちにも特徴が出ますね?(笑)

 にじいろのさかなが爽やかに感じられたんだとしたら、それは奇麗な絵のおかげですね。それに虹色の鱗を分け与えても生きていられる魚だからでしょう。(笑)

 ありぞさんには、全てを投げ打ってゴール直前で力尽きると言う男のロマンを体現して欲しいな〜。うわっ男が男に惚れるカッチョ良い男。そんでもってゼッテェ若い女の子なんかには理解されないのぉ。(笑)

Posted by: たま | 2007.05.15 at 23:17

しくしくしく。男に惚れられなくていいから若いおねーちゃんに理解されたひ(泣

Posted by: ありぞ | 2007.05.17 at 00:34

流れ者で流れてきて、たまたまブログを拝見
しましたが、薄っぺらい理解に驚きが隠せません。
「世界で一番ばかな旅人」は
等価交換とかそういう話ではなく、
この話は無条件の愛。つまりは慈愛について
語っているのです。
だからこそ愛しいのです。
そんなところも分からずして、したり顔で
語られるのは不愉快ですね。

Posted by: はる | 2010.07.20 at 23:28

はるさん

”薄っぺらい理解”の管理人に貴重なご意見ありがとうございます。

あなたはこのお話がお好きなんですね?私は別にこの作品をけなしてるつもりはないんですよ。コメントを下さるなら、もうちょっと”慈愛”のこころで元記事を読んで頂けると有り難いです。

本当に旅人は”無条件の愛、慈愛”での行為だったのでしょうか?誰にでもみさかいなく与えるそれらは、神様や仏様の愛で、人のそれではないと思いました。

相手のことや現実を見ないで与える愛と、全てを理解した上で包み込む愛では自ずと違います。返すことの出来ない過大な好意は慈愛ではなく自愛ではないでしょうか? もっとも”自愛なくして慈愛なく、慈愛なくして自愛はない”と言う言葉もありますが。

等価交換と言ったのは、相手を尊重して一方的ではない愛を私は好むと言った意味です。過大で一方的な好意はかえって相手を遠ざけます。私は受けた好意にたいしては、好意で返したい。それはバランスのとれた人間関係を作ると言うことです。ちなみに等価交換云々はコメントをくれたありぞさんへのレスですね。

「愛しい」とは、愚かであるが故に素直で純粋な行為にたいしてだと思いました。

何しろだいぶ前の記事なので、その時おもったこと書いたんだろうけど、忘れました。

まぁ、世の中にはいろいろな意見もあると言うことで、ご理解ください。


Posted by: たま | 2010.07.21 at 00:24

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